獣医学生あるある①「ハッピー研究室バースデー」
こんにちは、先日誕生日を迎えたブス獣医学生のきゃわさんです。
21歳になり、着々とおばさんへの道のりを歩んでいますが、21歳なんてまだまだ若いので元気にやっていこうと思っております。
◼︎めでたい!ということでタイを釣りたかったのですがアジしか釣れませんでした。
さて、みなさんは
「オペが入ったから今日の予定キャンセルで…」
なんてどこぞの大門先生ですかみたいなセリフ聞いたことがあるでしょうか。
◼︎こんな格好してたら殺されます。
獣医学生は全員3年か4年から研究室に所属しています。
研究室は臨床系と基礎系にわかれていて、臨床系は外科、内科、放射線科など、基礎系は病理、薬理、生理、微生物、寄生虫などなど…
自分の興味のある研究室に進んで、6年生までに卒論を書かねばならないミッションを全員が抱えているのです。ここは医学部と違うところですね。(最近変わったみたいだけど)
学生のうちから論文を書くだけの研究ができるのはとても幸せなことで、とても面白いです。
私は病理学研究室に入って、日々細胞たちとお話しています。頭狂ってないですよ。
◼︎こんな感じですかね。
「病理学とは、病気の原因、発生機序の解明や病気の診断を確定するのを目的とする、医学の一分野である。 細胞、組織、臓器の標本を、肉眼や顕微鏡などを用いて検査し、それらが病気に侵されたときにどういった変化を示すかについて研究する学問である。」
-ウィキペディア引用-
ウィキペディアさんは有能ですね本当に。こんな感じです笑
研究室でやっていることは、手術で除去した病変部を組織切片にして確定診断をしたり、病気で亡くなってしまった動物たちの死因を解明するために剖検をしたりしています。(剖検は飼い主さんの同意のもと行なっています。)
◼︎犬猫牛馬たまにたぬきみたいな感じで剖検しています。
組織で診断するには、細胞たちを色々な染色法で染めてカラフルにして性格を知る必要があります。
1番簡単な染色はパパッとできますが、中には4時間×2日間かかる染色もあります。こう書くとトレーニングみたいですね。
◼︎はじめて染色したときの私です。
ここで最初の
「オペ入ったから今日の予定キャンセルで…」
に戻りますが、研究室に入ってからこのようなセリフをよく耳にするようになりました。私も例外ではありません。
私の場合はオペではなく剖検なのですが、伝わりづらくてオペっていうめちゃくちゃかっこいいワードを使っています。はい。
◼︎写真はイメージです。
獣医学生たるもの、実習が長引いて予定に間に合わない、オペや剖検が入ったから予定に行けない、といったことは日常茶飯事です。
それだけ勉強のチャンスを頂いてるということなのでありがたいことでございます。
獣医学生との予定がドタキャンになっても、それはきっと職務を全うしている証拠なのでどうか心を広く許してやってください。
◼︎土下座です。
ちなみに私は、先日の誕生日に4時間×2日間の染色と剖検が入りました。ハッピー病理バースデーでした。ははは。
何をやっているんだと悲しくなって涙がこぼれ落ちましたが、22時半頃に帰宅すると仲良しの女子友達たちがあたたかいご飯を作っておかえりと言ってくれました。余計涙がこぼれ落ちました。自分でお願いしたんですがね、ええ。
◼︎とてもおいしかったです。幸せです。時間は気にしていません。
生きとし生けるもの、いつ体調が急変したり亡くなってしまったりするかわかりません。それは人間も同じです。
それを相手にする職業、身を引き締めて今日も元気に研究室に魂売りたいと思います!!!泣
それではよい1日を。
※こないだ飲み屋で隣にいた人にブログ見せたら文字が多いと言われましたが文字なかなか減らせないので画像増やしてみました。